Windows10でWSUSからWindowsUpdateが取得できない時の対応

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会社PCのWindowsUpdate運用では、WSUS環境を構築して、WindowsUpdateのパッチ配布の制御をおこなうケースがポピュラーです。
そんなWSUS環境の運用ですが、クライアントPCに正常にパッチが配布されないことが多々あります。

WSUSからうまく取得できていない事例
  • クライアントPCでWindowsUpdateのダウンロードが0%から先に進まない。
  • WSUSで配布設定されているパッチが取得されず、「最新の状態です」と正常表示される。
  • エラーコード「0x8~」が出てインストールができない。

…etc

今回は、Windows10 1703以降のPCでキャッシュクリアしてWSUSから再取得する対応方法をご紹介します。

Windows10 1703以降での対応手順(コマンド)

1.管理者権限で下記コマンドを実行
net stop usosvc
net stop dosvc
net stop wuauserv
net stop bits


↑上記コマンド実行しても「停止済み」の場合があります。停止済みなら問題ない為、次へ進んでOK。
エラーが出て停止できない場合は、一度PCの再起動をお試しください。

2.フォルダのリネームをおこなう
ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old

→エクスプローラにて %systemroot%\SoftwareDistributionフォルダを手動でリネームしてもOK。

3. フォルダの削除をおこなう
del /Q %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Network\Downloader\*
→こちらもエクスプローラから「 Downloader 」フォルダ配下を手動で削除してOK。

4.先ほど止めたサービスの再実行
net start bits
net start wuauserv
net start dosvc
net start usosvc

→停止とは逆の順番で実行する。また、「すでに開始している」と出る場合があります。

5.WindowsUpdateの再取得
usoclient startscan


※約10分ほど待ってから、更新プログラムのダウンロードやインストールが開始されたか確認します。

手動で削除してOK。

4.先ほど止めたサービスの再実行
net start bits
net start wuauserv
net start dosvc
net start usosvc

→停止とは逆の順番で実行する。また、「すでに開始している」と出る場合があります。

5.WindowsUpdateの再取得
usoclient startscan


※約10分ほど待ってから、更新プログラムのダウンロードやインストールが開始されたか確認します。

補足1:wuaucltコマンドはWindows8.1までしか対応していない

WSUS環境下ではよくクライアントPCにて「wuaucltコマンド」を利用してWSUSへの強制適用を試していましたが、このコマンドWindows8.1までしか対応されていないようです。
Windows10からは上記対応方法にも載せてある「 usoclient startscan 」で再取得するようにしてください。

※Windows10端末で「wuauclt /detectnow」を実行しても特に何も起きません。。
何かエラーなり、メッセージなり出してくれれば良いのですが(^^;

補足2:WindowsUpdateのログの確認

WindowUpdateに関するログは下記に格納されております。
%systemroot%\WindowsUpdate.log

障害発生時の切り分けにご参考にしてください。

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